足ストレッチ

足は「縁の下の力持ち」として身体を支えています。

【足の役割】

足は、「立つ」「歩く」などの基本的な動作を支えている部位です。
足の裏には、骨格で形成されたアーチがあり、地面からの衝撃を吸収する役割があります。

アーチ構造で吸収できなかった衝撃は、足首や膝関節、股関節などで分散され、上半身に負担をかけないようにされています。
また、足は「第2の心臓」とも呼ばれており、足の筋肉がポンプのように作用することで、心臓へと血液を送り返しています。

 

【足の不調で生じるトラブル】

足に不調が生じると、次のようなトラブルが起こる可能性があります。

●腰痛

足の柔軟性が低下すると、地面からの衝撃を受け止めにくくなるといわれています。
すると、地面からの衝撃が腰にも伝わるようになり、腰痛が起こることがあります。

●むくみ

足の筋肉をしっかりと動かすことで、血液が心臓へと戻っています。
そのため、足の筋肉を動かせなくなると血液の流れが悪くなり、余分な水分が足にたまってむくみが生じることがあります。

●坐骨神経痛

股関節まわりの筋肉が硬くなってしまうと、周囲を走る坐骨神経の圧迫につながります。
すると、足がしびれたり痛んだりする坐骨神経痛が起こることもあります。

●ぽっこりお腹

足に不調が生じ骨盤がゆがんでしまうと、お腹まわりがぽっこりと出て目立つことがあります。

足ストレッチの施術内容について、ご紹介します。

【足ストレッチの内容】

足ストレッチは、その名のとおり、足のストレッチを行う施術です。
バキバキしないやさしい施術によって、足の可動域を広げていきます。

特別な道具を使用することはありません。
施術者がストレッチの方法をアドバイスするため、「ストレッチが苦手な方」「正しくストレッチできるか自信がない方」でも、無理なく続けられるメニューだと考えられます。

 

【足ストレッチの特徴】

足ストレッチは、「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」を融合させた独自のストレッチです。
動的ストレッチと静的ストレッチには次のような特徴があり、組みあわせることでそれぞれのメリットを享受することが可能とされています。

●動的ストレッチ

動的ストレッチは、ダイナミックストレッチとも呼ばれています。
身体を大きく動かして筋肉を刺激し、関節の柔軟性を高めます。
運動前のストレッチとして取り入れられることが多く、心拍数や体温を上げることに適しています。

●静的ストレッチ

静的ストレッチは、スタティックストレッチとも呼ばれています。
反動や弾みをつけずに、じっくりと筋肉を伸ばすストレッチです。
静的ストレッチは筋肉痛になりにくく、柔軟性の向上や関節の可動域の拡大が期待できます。

深呼吸をしながら行うことで、身体がリラックスします。
運動後のクールダウンのひとつとして、取り入れられることが多い傾向にあります。

足ストレッチには、次のような効果が期待できます。

【足ストレッチの効果】

●可動域の変化

足ストレッチでは、施術前の可動域と施術後の可動域をそれぞれチェックします。
多くの場合、ストレッチによって関節の柔軟性が高まるため、可動域の変化を実感する効果が期待できます。
足ストレッチは、身体が硬いと感じている方におすすめです。

●関節の動かしやすさ

足ストレッチでは、動的ストレッチと静的ストレッチを組みあわせて足を動かしていきます。
体温を上げながら筋肉をほぐしたり関節を動かしたりしていくため、よりスムーズに関節を動かしやすくなる効果が見込めます。
足首はもちろん、膝関節や股関節など足全体の関節をストレッチするため、下半身の関節をなめらかに動かしたい方におすすめです。

●足のスッキリ感

足をストレッチすると血行が促進し、足全体がスッキリすることがあります。
足ストレッチは、「夕方になると足のむくみがひどくなる方」「足のだる重さが気になっている方」などにもおすすめです。

●ケガの予防

足は体重を支える大切な部位です。
足の柔軟性が低下していると、その分の負担が股関節や腰などにかかり、ケガにつながります。

また、足首の柔軟性が低下していると、捻挫やアキレス腱損傷などのケガをすることもあります。
足ストレッチでは、身体を支える足全体をストレッチし可動域を広げていくため、ケガの予防が期待できます。

足ストレッチは、次の症状の改善にも、効果が期待できます。

【足ストレッチで改善される症状】

●股関節の動きの悪さ

現代のライフスタイルは、座りつづけて作業することが多く、股関節が硬くなりやすいといわれます。
股関節が硬くなって動きが悪くなると、姿勢が崩れて猫背になったり骨盤や足のゆがみが生じる可能性があります。

また、歩幅も狭くなりやすく足が上がりにくくなるため、小さな段差につまずいてケガにつながります。
足ストレッチでは、股関節まわりの筋肉のストレッチも行います。
股関節の動きの悪さが気になる方におすすめです。

●股関節の痛み

股関節の痛みは、股関節の硬さが原因の可能性があります。
足の付け根に痛みを感じるときは、股関節まわりのストレッチがおすすめです。
足ストレッチでは、患者様の症状にあわせてストレッチをご提案できるため、股関節の痛みが心配な方でも行えます。

●下半身のむくみ

下半身のむくみは、「デスクワークをする方」「立ち仕事をする方」に多い症状です。
ふくらはぎや太ももの筋肉を動かす機会が減ると、心臓に血液を送り戻す力が弱まり、足全体がむくみやすくなるといわれています。

足がむくむと血行が悪くなるため代謝が落ち、身体が冷えやすくなります。
足ストレッチでは、ふくらはぎや太ももの筋肉を刺激するため、下半身のむくみが気になる方におすすめです。
下半身のむくみが解消されると、冷え性の体質の変化も期待できます。

当院では、「座りっぱなしの状態が長く続く」「運動不足」による筋力低下や筋肉が固くなることで、下半身の不調につながると考えています。

現在の社会の中で「仕事のやり方やあり方」「環境の変化」により、今までの生活が困難になったり運動ができないなどの不具合が出てきている方も少なくありません。

股関節や膝の痛み、足のむくみなどは、運動やストレッチをすることで解消が期待できることもあります。
その一方で、自分ひとりで行うことはむずかしく感じる方も多いと考えられます。

当院の足ストレッチは、ペアストレッチなので、患者様は完全に脱力した状態で、効率よく筋肉をストレッチすることが期待できます。
静的なストレッチと動的なストレッチを組みあわせた施術で、股関節の動きの改善や、むくみの解消が見込めます。