ハイボルト
療法

こちらでは、ハイボルト療法の概要と特徴について、ご紹介します。

【ハイボルト療法の概要】

ハイボルト療法は、物理療法のひとつです。
物理療法とは、温熱やレーザー、電気、マッサージなどの物理的な手段によって身体に働きかける施術です。

ハイボルト療法は、高電圧の電気刺激で患部にアプローチします。
おもに痛みの緩和や可動域の拡大などを目的としているため、ケガの痛みに悩む方や、ケガからの早期復帰を目指す方、コンディションを整えたいアスリートの方におすすめの施術です。

 

【ハイボルト療法の特徴】

ハイボルト療法には、次のような特徴があります。

●Inject Energy（インジェクト エナジー）を使用

150Vを超える高電圧で施術可能な、Inject Energy（インジェクト エナジー）を使用して施術をします。
表層部の筋肉だけでなく、深部にある筋肉も刺激できる点が特徴です。

●楽な姿勢で施術を受けられる

ハイボルト療法は、電気が流れる装置を患部にあてるだけで行えます。
そのため、座った状態や寝転んだ状態など、楽だと感じられる姿勢で施術が可能とされます。
ケガをしている方でも、無理のない体勢で施術を受けられるため安心です。

●鍼灸施術が苦手な方も受けやすい

電気療法と聞くと、ビリビリするイメージがある方もいるかと思います。
しかし、ハイボルト療法では高電圧の電気刺激をつかうため皮膚抵抗が少なく、電気特有の不快感を覚えにくい傾向にあります。
痛みや不快感が少ないため、鍼灸施術が苦手な方でも受けやすい施術です。

●筋肉への刺激を実感しやすい

ハイボルト療法は、高電圧の電気刺激を患部に与えるため、一般的な電気療法ではアプローチしにくい深部の筋肉にも働きかけます。
そのため、筋肉が刺激されていることをすぐに実感しやすい特徴があります。

 

【ハイボルト療法の注意点】

ハイボルト療法はさまざまなメリットがある施術ですが、妊娠中の方やペースメーカーを装着した方などには禁忌とされています。
また、ハイボルト療法が向いていない症状・部位もあります。

施術者の技術力に左右されることも多いため、信頼できる整骨院をみつけることが大切です。
不安な点がある方は、施術を受ける前にスタッフに相談しましょう。

こちらでは、ハイボルト療法に期待できる効果やおすすめの症状について、ご紹介します。

【ハイボルト療法に期待できる効果】

次のような効果が期待できます。

●痛みの緩和

痛みは、神経から伝達される情報が脳に伝わることによって生じます。
高電圧の電気刺激は、筋肉だけでなく太い神経繊維にも作用するとされ、電気刺激で痛みの信号を脳に伝わりにくくすることで、一時的に痛みの緩和につながると考えられています。

●可動域の拡大

関節の可動域を広げる効果が期待できます。
深部の筋肉を高電圧の電気によって刺激することで、動かしにくかった筋肉が動きやすくなり、その結果、関節の可動域が広がると考えられています。
スポーツによるケガで身体を動かせない方も、ハイボルト療法で筋肉を刺激しましょう。

 

【ハイボルト療法がおすすめの症状】

次のような症状におすすめです。

●首や肩のこり

ハイボルト療法では、表層だけでなく深部の筋肉にもアプローチします。
そのため、首や肩の頑固なこりに悩まされている方におすすめです。

●頭痛

頭痛は、首や肩の筋肉の緊張により症状を強められている場合もあります。
ハイボルト療法は、緊張性の頭痛の方におすすめです。

●肘の痛み

テニス肘やゴルフ肘などの肘の痛みは、筋肉の硬さが原因の場合もあります。
ハイボルト療法で筋肉を刺激し、コンディションを整えましょう。

●指の痛み

腱鞘炎や捻挫などで生じた指の痛みに悩んでいる方にも、おすすめです。
ハイボルト療法で神経の伝達経路をブロックし、痛みの緩和を目指します。

●背中や腰の痛み

ハイボルト療法は、痛みの緩和を目的としているため、背中や腰の痛みに悩む方にもおすすめです。

●おしりの痛み

おしりの痛みは、梨状筋という筋肉の張りで神経が刺激されることで引き起こされる場合もあります。
ハイボルト療法では、神経をつうじて脳に痛みの情報が伝達されることをブロックするだけでなく、根本的な原因の梨状筋の張りにもアプローチします。
そのため、おしりの痛みに悩まされている方にもおすすめです。

●膝の痛み

膝の痛みは、スポーツによるケガや変形性膝関節症などが考えられます。
ハイボルト療法は、膝の痛みを緩和したい方にもおすすめです。
膝まわりの筋肉を刺激することで、競技への早期復帰も目指せます。

当院では不良姿勢や運動不足により、身体の多くの筋肉を動かす機会が減り、まわりの筋膜同士で癒着を起こすことで、痛みや不調を引き起こしていると考えています。

人間の身体は一枚の筋肉のみでできているわけではなく、いくつもの筋肉が折り重なってできています。
また、筋肉は「筋膜」という膜で包まれている状態です。

筋肉の動かす機会が少なくなってしまうことで、折り重なった筋肉の筋膜同士が癒着を起こし、動かしにくさや痛みにつながります。

当院のハイボルト療法は、高電圧の低周波を利用して、電気的に筋肉を動かして筋膜の癒着を取ることを目指します。
痛みに対しても効果的で、軽度な筋肉の痛みには即効性も期待できます。